先ほど、退去時の原状回復の立会い及び敷金精算と敷金の返還について触れましたが、このようなことが実施できる大きな要因の一つが、「賃貸借契約書」です。
大家さんを守るために賃貸借契約書を見直しましょう!といって他にもWEBを作成しましたが、この賃貸借契約書!とても大事です。
私の賃貸借契約書には別紙で「原状回復の要綱」と言ったものを添付して作成するようにしています。
この原状回復の要綱の中身は、さすがにノウハウですのでここでは公開はしませんが、分量にするとA3用紙にぎっしり!
A4用紙2枚分の分量になります。
ここに、原状回復時の取り決めを明記しておきます。しっかりと記載し、説明し納得・理解した上で契約するから文句が言えません!この原状回復の要綱に基づいて退去時の原状回復を行うことを賃借人に理解・了解してもらい本人の署名押印をもらいますから、しっかり退去時の故意過失の損傷・損耗を原状回復して頂きます。
私のところの賃貸借契約の締結には凡そ1時間半程度の時間を要しますが、契約後に賃借人から「こんなに納得した賃貸借契約をしたことがない」と言われたこともあります。
これだけやっておけば、退去時に利害が対立しても、しっかり納得するのです。
月額賃料は低いとしても、長い入居期間中に支払う賃料総額は数百万円になるのが賃貸借契約ですが、その割には契約行為に重みがないと思いませんか?
賃料の1か月分も手数料を頂くのであれば、もっとしっかり契約実務をすべきです。
このくらいの時間と労力をかけると、しっかりコミュニケーションが取れるし、いい関係が築けます。
入居後のトラブルは激減します。と言うよりほとんどなくなります。それが本当の管理だと思います。
原状回復や敷金精算・返還についてトラブルが多い大家さんは是非ご相談ください!